長谷寺?
私たちはすっかり思い違いをしていた。
思い出のある長谷寺へ行くつもりでいたのだが、
長谷寺は「思い出の長谷寺」ではなかった!?!?
若いころ、
近鉄奈良線で橿原の辺りの
室生寺、浄瑠璃寺などへ何度か出かけたものだ。
どの季節だっただろう?
浄瑠璃寺の侘びた小さいお堂をお参りした。
道々に地元野菜や柿などが
無人の小さな小屋に置かれていたことが思い出される。
気持ちのよい秋の一日だったのだろう。
そうそう、アケビの実がなっているのを見つけて、
夫が採ってくれたのだった。
パックリとはじけた実からは白い綿のようなものと
カエルの卵のような黒い種がたくさん見えた。
夫はその綿のようなものを口に含んでから
黒い種をプップッと吐き出した。
それから私にも食べてごらんと言ったのだった。
私はアケビをそれまで見たことがなかったし、
その形状から、口に含むのには抵抗があったが、
勇気を出してほんの少し口にしてみた。
ほんのり甘い香りがした。
そのことはとりわけ印象深く楽しく思い出される。
その田舎の景色は日本の原風景とも思われた。
今でもその時のことがありありと瞼に浮かぶ。
室生寺はもう少し寒い季節だったように思い出す。
赤いパンタロンとロングベストを着ていた。
階段を何段も上ったと思う。
でも、人が多くて肝心の室生寺の印象が薄れている。
そんなことも幾つもあって、
今回、長谷寺を訪ねたとき、
「印象が違うね~~」とか、
「ここへ来た記憶がないわ~。
40数年も前のことでも忘れはしないと思うけど・・・」
二人して少し自信無さげに話した。
時々記憶がワープすることがある最近なのだ。
しかし、それもそのはず。
長谷寺へは次に訪れようと計画していたが、
都合で実現していなかったのだった!!
そのことをやっと思い出した。
そして今回、
長谷寺探訪が思いがけない形で実現したということなのだ。
ヤレヤレ、思い出せてよかった!
急に十数人のバスツアーに参加することにしたのは
長谷寺がコースに入っていたからだ。
とんだ思い違いのおかげで、
思いがけず若いころの日々が次々に湧き上がってくる。
元気も湧き上がってくる。
これはこれで嬉しいものだ。
夫の回復後(およそ2年ぶりの)初めての小旅行となった。
ところで、こちらは牡丹の咲くころも美しいそうだ。
思い出のある長谷寺へ行くつもりでいたのだが、
長谷寺は「思い出の長谷寺」ではなかった!?!?
若いころ、
近鉄奈良線で橿原の辺りの
室生寺、浄瑠璃寺などへ何度か出かけたものだ。
どの季節だっただろう?
浄瑠璃寺の侘びた小さいお堂をお参りした。
道々に地元野菜や柿などが
無人の小さな小屋に置かれていたことが思い出される。
気持ちのよい秋の一日だったのだろう。
そうそう、アケビの実がなっているのを見つけて、
夫が採ってくれたのだった。
パックリとはじけた実からは白い綿のようなものと
カエルの卵のような黒い種がたくさん見えた。
夫はその綿のようなものを口に含んでから
黒い種をプップッと吐き出した。
それから私にも食べてごらんと言ったのだった。
私はアケビをそれまで見たことがなかったし、
その形状から、口に含むのには抵抗があったが、
勇気を出してほんの少し口にしてみた。
ほんのり甘い香りがした。
そのことはとりわけ印象深く楽しく思い出される。
その田舎の景色は日本の原風景とも思われた。
今でもその時のことがありありと瞼に浮かぶ。
室生寺はもう少し寒い季節だったように思い出す。
赤いパンタロンとロングベストを着ていた。
階段を何段も上ったと思う。
でも、人が多くて肝心の室生寺の印象が薄れている。
そんなことも幾つもあって、
今回、長谷寺を訪ねたとき、
「印象が違うね~~」とか、
「ここへ来た記憶がないわ~。
40数年も前のことでも忘れはしないと思うけど・・・」
二人して少し自信無さげに話した。
時々記憶がワープすることがある最近なのだ。
しかし、それもそのはず。
長谷寺へは次に訪れようと計画していたが、
都合で実現していなかったのだった!!
そのことをやっと思い出した。
そして今回、
長谷寺探訪が思いがけない形で実現したということなのだ。
ヤレヤレ、思い出せてよかった!
急に十数人のバスツアーに参加することにしたのは
長谷寺がコースに入っていたからだ。
とんだ思い違いのおかげで、
思いがけず若いころの日々が次々に湧き上がってくる。
元気も湧き上がってくる。
これはこれで嬉しいものだ。
夫の回復後(およそ2年ぶりの)初めての小旅行となった。
ところで、こちらは牡丹の咲くころも美しいそうだ。
by pcnkyoko
| 2015-11-20 23:41
| 旅日記